2009年4月5日日曜日

017. 生活と旅の関係


花見も終わって、名実共に春が来た、というかんじだ。
これから、ゴールデンウィークに向けて、旅の準備をゆっくりとしていく。
去年は南アフリカ共和国、ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ。
一昨年はカンボジアとベトナム。
3年前は香港か。なつかしい。
この時期は、僕にとって旅の時期である。
旅には金も労力も時間もかかる。最近の若い人たちはあまり旅を好まず、部屋でゆっくり過ごすのが一般的らしい。それもいい。だけど、僕にとっては旅はこの人生になくてはならないもの、と思っている。一定のリズムで流れる日常に、変化をもたらすパーカッションのような存在だからだ。

さて、今年は、ペルーとボリビアである。
いずれも高山の国で、旅行期間中は常に富士山山頂とほぼ同じ高度で過ごす事になる。
怖いのは、治安もそうだが、今回に限って言えば「高山病」だろう。
高山病を予防するのは難しい。というか、ある程度、なることを前提とすべきだろう。
ただ、少し体力と心肺機能を鍛えておいてもいいかもしれないと思う。
高山病は、酸素の薄い状況で、通常活動に必要な酸素が十分に摂れないまま動くことによって起こる(もちろん気圧の問題もあり、三半規管にも影響を及ぼす)。酸素の問題で言えば、もともと酸素の取り込み能力が低い人程、すぐに高山病になるものと考えられる(予想)。
今の僕はその点、非常に厳しい。
というのも、喫煙はしているし、長距離走が最も苦しくて苦手だ。筋力の問題というより、心肺能力の問題だと思う。

ここらで、ちょっと生活を見直してみよう。

そんなことを思っている。
・タバコをやめる。
・毎日1kmでいいから、軽くランニングをする。
・ランニング後に深呼吸を意識的にして、「肺をよく使う」

実際に先ほどやってみた。
家の近くの信号の無い住宅街を音楽を聴きながら、まずは歩いてみた。
車や人通りが少ない事を確認して、次にもう一周。今度は走ってみた。
決して早くなく、決して急がず、ゆっくりと。
大体、1kmだと思う。
それでも、運動を全くしていない身体にとっては十分だった。
最後は肩で息をしながら、家に戻り、シャワーを浴びた。
深呼吸をする。
肺を風船のように目一杯膨らます。
それだけで、「ああ、身体を使っているな」と思えた。
「これ、続けたら、きっと身体は変わって行くな」と思えた。
所要時間は、ウォーキング15分、ランニング15分、シャワーを浴びて着替えをして、全体で約1時間程。
これなら、、恐らく、朝にできる。

6時50分に起きる。
7時から走り始める。
8時にシャワーまで終了。
8時半までに準備をして、家を出る。
9時出社。
それでもいつもより15分は早いだろう。

今まで、会社の近くに住んでいるメリットを生かしきれていなかったと思う。
朝や夜の時間を有効に活用できていなかったと思う。
しかし、きっかけも掴めず、だらだらとここまでやって来てしまった。そんな反省が心の片隅に巣食っている。

これはいいチャンスかもしれない。
本当にこんな習慣は作れないかもしれないけど、
ボリビアへの準備と考えれば、ちょっとやる気が湧いてくる。
それに、間違いなく健康にいい。

さて、せっかく上記のような「前向きな発想」を脳がし始めたので、「健康にいい」「いい習慣」「今より良くなるための習慣」「成長へとつながる習慣」そういったものを実現可能性の議論はひとまず置いておいて、ここに列挙してみよう。

・夕食は、食べ過ぎない。
(腹6分目くらいがいいらしい。ベーグル二個分くらいか。寝る2時間前からは絶食がベスト。というのも、眠りの深さに関係してくるので。寝る直前に食べると、臓器は稼働状態のまま寝ることになるので、疲れがあまりとれないらしい。また、翌日の目覚めにも影響してくる。)

・脂っこいものは、避ける。
(正直、I love 脂!な嗜好なのだが、明らかに最近太ってきた。ダブルクォーターパウンダーを2つに、コーラ、たばこという組み合わせは、さすがにやめよう。糖尿病、高脂血症、動脈硬化、それに続く脳塞栓、肺塞栓、循環器系の疾病へとつながっていくだろう。)

・たまには、魚一匹を食べる。
(今日、フクラ屋で鯵の一夜干し膳を食べたのだが、これがなかなか良かった。味はまぁそこそこなのだが、しっかりと食べるのに異常に時間がかかったのだ。ただ、食事をするためだけに恐らく30分くらいかかっただろう。強制的にスローフードである。これは忙しい日には致命的だが、休日くらいはスローフードでもよかろう。白米もいつもの松屋より美味しく、また、魚一匹を食べると部位によって味が全く異なるのもよくわかる。普段、丼ものやラーメン、カレーなど味のバリエーションが狭い食生活を送っていただけに、「魚一匹」の効果は大きいように思える。)

・英語詞の歌を練習しよう。
(英語ともっと気楽に付き合いたい、のである。そこで自分が興味を持てそうなトピックスを探していた。その一つが、英語詞である。英語の歌は難しい。ただでさえ、歌が下手なのに、さらに英語になれば当然である。しかし、英語の歌は漠然と「かっこいい」のである。それだけで、やる理由になる。)

・ビジネス書を読もう。
(これは、会社で尊敬する先輩からの助言。実はこれまでほとんど読んでこなかった(笑))

・会議では発言しよう。質問しよう。目立つ、とか、時間の無駄、とかではなく、「どれだけ短い時間に、どれだけ論旨をまとめて相手に伝えられるか?」のトレーニングになるので。
(これも、前出の先輩の助言。確かに。)

・前向きに考えよう。建設的なアイデアを考えよう。
(なんとなく、これまでも論理的に解を求めようっていうのはあったけど、その結果出てくるアイデアが「ネガティブなもの」であろうが、「ポジティブなもの」であろうが、どっちだっていい!論理的展開であれば結論のベクトルは気にしないぜ。みたいな、方向性のコントロールを完全に無視していた節がある。でも、そうじゃない。と今は思う。「前向き」な人生(時間の流れ)なのだから、「前向き」な方向性を目指した方が気持ちいいもんだ。)

・職人になろう。何かの職人に。
(臨床開発に携わって、もう4年目になる。これまで状況に対応するので精一杯で、その場その場の最適解を見つけ出そうとして奮闘してきた。ここいらで、ちょっと、「プロ意識」を意識してみようと思う。ずぶの初心者ではないのだから。プロ意識の極地は、「職人」だと思う。臨床開発のプロジェクトに対して、「職人気質」を持って向かい合いたい。このプロジェクトを成功させる、そのために必要な手を打つ。その一手一手に、真剣に。)

・英語のDVDを使って、瞬間理解度を上げよう。
(日本語音声で、英語字幕英語の読解の最大瞬間速度を上げる練習になる。と気づいてしまったのだから、やってみよう。)

・人付き合いを大事にしよう。
(あったり前。だけど、やっぱり単調な毎日に生きていると、当たり前のことが風化してしまうよね。大事です。はい。)

・名言を胸に刻もう。
(最近、格言、小説、ミュージシャンのインタビュー等に、目を見張るような、素晴らしい言葉があることに気づいた。たった一行の文章が、人生の全てを言い表しているような。たった一行の文章が、今僕が抱く不安や恐れを、スっとかき消してくれる。たった一行の発言が、人生の目標につながってしまう。そんな言葉がある。言葉はイメージを脳に出現させる。イメージは僕の行動や発言に影響し、やがて人生の一部へと組み込まれて行く。そんな、ゆるやかな、でも確かなイメージがある。言葉をなめてはいけない。言葉を大事にして、言葉に助けられ、言葉でいつか誰かを救えるように。)

・土日のうち、一日は誰かと遊ぶ。一日は1人で考えよう。
(これまで色々やってきたけど、バランスが大事だと思う。遊びっぱなしだと、考えるべき事、考えたい事、を考えるべきタイミングで考えられないし。かといって、誰とも会わずに過ごす週末は、味気ないだけだ。何気ない会話の中に、宝物が埋まっていることもある。その宝物のおかげで、また、前向きになれることもある。)

・「俺コックピット」を、さらに読書仕様に変えよう。
(「俺コックピット」というのは、細見武士(元エルレガーデンのVo.)が自宅のスタジオを指して使っている言葉。僕の場合は、このサイトを更新するためのMacとその周りのコの字型の本棚を指す。簡易的な書斎。今でも十分居心地はいいのだけれど、椅子の背もたれが低くて、読書するときに首が疲れる。もっとズドンと長時間読書に没頭できるような椅子に変えようと思う)

・エネルギーを、若干写真や音楽、等の創作活動から、仕事関係に絞って行く。
(写真は、楽しい。でも、そろそろ僕のやり方では限界が見えて来た。ちょっとしばらく距離を置こうと思う。カメラとのいい「距離」があるはずだと思う。)

・意志を持った生活スタイルへ。
(これは全てに共通しているけど、惰性で生きちゃだめ。だ。)

・笑顔を生活に。
(よく分からないけど、笑顔の人が好きだ。あんまりいつも真剣な顔ばかりだと、見ていて、なんか不安になる。それはきっと他の人も同じだろう。だったら、笑顔で。真剣なのは頭の中だけでいい。)

こんなとこかな。
僕の人生設計は続いていく。