2008年11月28日金曜日

002. 城山三郎 「無所属の時間で生きる」

『慶弔積立金もいいが、それよりも友人にまつわるよい思い出を互いに積み立てておきたい。
人生にあぐらをかき、安定した話などは、どうでもよい。出世した話や金もうけの話は、ときに卑しくひびく。
結果はともかく、在るべき姿を求めて、いかに悩み、いかに深く生きたか。いかにさわやかに、いかに優しく生きたか。
よい思い出のためには、よいつき合いも要るが、よいつき合いとは何なのか・・・
学生時代に戻ったように、問いかけは果てしない。』


表面的なこと、はもういいよ。
もっと深く、人生を感じていたい。
と最近ふと思い出した自分には、ちょっとカチリとくるくだりだった。
ただ、最後に疑問形になるところが、また微妙な悩ましさがある。
或る意味、正直なのだけれど・・・正直とは何なのか。
学生時代に戻ったように、問いかけは果てしない。