2011年2月16日水曜日

070. Photolog (思案中)

最近、Lightroom(Adobeが出している写真整理とRAW現像ができるソフト)のアルバムの整理をした。
というのも、iMac上のハードディスクを写真が占拠してしまい、動作が遅くなってしまったからだ。

僕は基本的に、RAWモードで写真を撮っているため、一枚当たり10〜20MBくらいになってしまう。一方、愛機iMacは2008年製でハードディスクは300GBしかない。このため、半年に一回くらいは、写真を外付けハードディスクに移して(こちらは1.5TBあり、二台を手動でミラーリングしている)、iMacから消してあげないと動作が不安定になるのだ。

前回の移し替えから8ヶ月経っていたため、写真は9000枚程増えており、ハードディスクの空きはわずか17GB程になっていた。


ちなみに、PENTAXの645DはRAWで撮ると1枚当たり50〜100MBらしく(先日のCP+で、PENTAXブースの係員に口頭確認)、デジタルになっても、中判は撮影枚数に抑制がかかることになりそうだ。
10枚で1GB。わずか10000枚で1TBである。8ヶ月で9000枚撮っているのだから、約9ヶ月で1TBのハードディスクをつぶしてしまうことになる。
これは大変だろう。

やはり、中判デジタルを不自由なく扱うには、PC側の体制も相応の用意が必要と言えるし(一つのファイルで100MBの物をそれなりにサクサク編集するには相応のスペックが要求される)、また、それなりに撮る枚数にも気を遣わないといけないのだろう。ある意味、中判らしいと言えば、中判らしい。
(中判フィルムで写真を撮ったことがない方には分かりにくいかもしれないが、中判用フィルムは写真1枚当たりのフィルム面積が大きいため、例えば6×6判というフォーマットで撮ると1本のフィルムでわずか12枚しか撮れない(それでも通常の36枚撮りフィルムとほぼ同じ値段である)。このため、中判は金がかかる。結果、撮る枚数に抑制がかかる。これをもってして、「1枚1枚丁寧に撮るようになるからいいことだ。」とする人と、「出し惜しみするとシャッターチャンスを逃しかねない。出血大サービスを覚悟するか、デジタルもしくは35mmにした方がいい。」とする人がいる。僕は結果的に後者を選び、EOS 5D MkIIに落ち着いてしまった。しかし、たまに妻(のお父さん)から借りたハッセルブラッドで写真を撮ると、(特にモノクロで)「ああ、中判ってやっぱりいいなぁ」と感じてしまう。密度感というか、凝縮感というか、はっきりとした存在感を感じることができる。結果的に、5D MkIIで撮った100枚の写真より、ハッセルで撮った1枚の写真の方が記憶に張り付いてしまうことすらある。と、思いながらも、薄暗がりにも強いデジタルを結局手にしてしまうのも、自分らしいと言えば自分らしい。)


随分脱線してしまった。
さて、そうやって写真を整理していると、「作品展には恥ずかしくて出せないレベルだが、ハードディスクの肥しにするには惜しい気がする、微妙なラインの写真」というのがある程度の数あることに気がついた。

写真集に並べるのも、ちょっと力不足な気がするし、
かといって、Lightroomの中だけに閉じておくのもなぁ。

そんなことを漠然と思っていたのだが、
考えてみればこのブログ、写真も載せられるのだ。

日記同様、タグで整理もできるし、
よくよく調べてみたら、ブログ自体を書籍化することもできるらしい。
なんだ、これでいいじゃん。

というわけで、「作品未満」の写真をここに載せていこうかなと思っている。
世の中では、そういった写真主体のブログのことをPhotologというのだそうだが、
僕が考えているのは、まさにPhotologなのだろう。

もともと、このサイトは「エッセイ」を載せるために開設したものだ。
そのため、思索であったり、論考であったりを主体にするつもりは変わらないのだが、
たまに、写真のみを掲載する回も出てくるかもしれない。
そんなことを思案中である。

@埼京線&自宅