兼ねてより噂のあったキヤノンファンにとってのX Day 2011年10月18日。
新型iPhone並の期待感で待っていたのだが、果たしてその期待は裏切られなかった。
プロ向けハイエンドフルサイズ機「EOS -1D X」が発表された。
兼ねてより噂のあったとおり、EOS-1D系(小振りなAPS-Hサイズのセンサーで10コマ/秒の高速連射に重点を置いたプロ向け機)とEOS-1Ds系(35mmフルサイズのセンサーで5コマ/秒の普通の連射速度のプロ向け機)を統合したスペックで、
・センサーは35mmフルサイズ
・連射速度は、12コマ/秒
を達成している。
というところまでは、「うん、知ってた。」と思う所だが、ISO感度がすさまじいことになっている。
拡張感度=ISO 204800 (!)
初め目にした時、誤植かと思った。
20万って・・・。
ドラゴンボールかよ、と思わずつっこまずにはいられない。
セル編のドラゴンボールかよ、と。
もちろん拡張感度は、かなりゲインを上げた無理した感度なので、実際には通常感度であるISO 100-51200までで使用することになると思うが、それでも51200である。
経験的に、通常感度の最大値の半分までは許容できるので、ISO25600までは恐らく実用感度となるだろう。(希望的観測)
これなら、夕暮れ時に羽田に降り立つジャンボジェット機を被写体ブレなく撮影するのも夢じゃなくなるわけだ。(やらないけど)
画素数は、1800万画素。
むやみな高画素化は避けて、むしろ1画素当たりの面積を大きくすることで、高感度特性を上げる方向にシフトしたわけだ。
正しい、選択だと思う。
(ちなみに、1Ds系は2110万画素だったので、画素数は減っているわけだ。一方1D系は元々1610万画素なので、こちらをベースにすると画素数は上がったわけで、本当に両系統の間の子的なスペックである。)
僕は5D MkIIユーザーなので、1D系や1Ds系の操作感等は正直分からない。従って、今回の1DXが「正常進化している」と実感を伴って断言はできないのだが、少なくとも、「キヤノンが動き出した。」ということだけははっきりとわかった。
2010年は寂しい年だったので、2011-12年では多いに盛り上げてほしい。
硬派なフルサイズ機で。
さて、5D MkIIIはどんなスペックになるだろう?
とりあえず、感度の進化は間違いなさそうだ。