さて、8月8日から18日まで、エジプト旅行である。
前回のギリシャ旅行を旅行記にまとめる暇もなく、
その前のタイ旅行もほっぽり出し、
その前のインドネシア旅行もペンディングで、
その前の韓国に至っては脳内デフラグで記憶が消えかけている、
という状態で、灼熱のエジプト。
ここらでひとつ、本サイトのテコ入れも必要かなと思うが、差し当たっては、差し迫ったエジプト旅行の準備/計画にスイッチを入れている。
エジプトの3大見所は、1)ギザのピラミッド群、2)アブシンベル神殿、3)ルクソールの巨大神殿群、らしい。
現地滞在期間は実質8.5日間なので、正直この3つを回るだけできつきつなのだが、
ここに来て、
「白砂漠、黒砂漠」
という魅力的な候補地が突如浮上してきた。
荒野好きの自分としては、見逃せないポイントなのだが、、現在、日程表を作りながらむんむん唸っているところである。
ここで、エジプトで気になる点をいくつか上げておこう。
・灼熱地獄。
今年は日本も暑く35℃を記録する日もあるが、エジプトの南方に位置するアブシンベル付近では、既に現在42℃を記録している(ほぼ連日。)。さらに、今年はモスクワでも30℃を超えるような猛暑が世界各地で起こっており(一方、冬の南米では壮絶な寒波が来ていたりして、どうなってんだ地球?っていうかんじである)、8月の気温ピーク時に行く自分としては、初の50℃台も経験できるのではないか?と期待(というか心配)しているわけである。
最近、目に見えて肥ってきて、暑さ耐性が著しく低下しており(デブは暑がり説は正しかったことを実証)、夜中寝てる間中もクーラーつけっぱなしの自分が、40〜50℃の暑さに耐えられるのか?ちょっと気になるところである。
あと、カメラとレンズ達。
やはりモンゴル写真家清水氏のアドバイスに従って、クーラーバックにカメラを入れていくべきなのだろうか?(できれば携帯性に優れたカメラバックで持って行きたいが、、)
・人にうんざりしそう。
行く前からこんなこと言っていては「偏見の目で現地の人を見る」ことになり、世界人類みな兄弟!、目指そう世界平和!、ヒトはみな性善!という幸せで立派な思想をお持ちの方から、ご批判をくらいそうだが。
だが、しかし。
経験上、アラブ人のしつこさは天下一品なのである。
モロッコでは、結構な目にあった。あのときは、初の海外一人旅で旅慣れていなかったというのもあろうが、そうとは言っても、あの「ほぼ全ての人がだましてくる、ふっかけてくる」「道を聞いただけで金を要求される」(喜捨の精神がある、っていうのもあるが、それにしても、むしり取ろうとしすぎ)「客引きが異常にしつこい」(ベトナムの客引きが笑えてくるレベル)「表示の値段の半値に値切っても、地元価格の5倍だった」という旅行者価格のハードルの高さ・・・というような状況は、やはりストレスフルである。
ま、とりあえずは「性悪説」に立った上で、自分のできる範囲マックスで交渉しよう。あとは、強く自分を持つのみだ。(こんな決意なんて、日本にいると笑ってしまうようなものだけど、案外、見知らぬ海外で1人でぽつーんといると、その上、道が分からなかったり、来るはずのバスが2時間待っても来なかったりすると、結構簡単にだまされてしまうものなのだ。その上、灼熱地獄では判断力や精神力が目に見えて落ちる。というわけで、気をつけて気をつけすぎることはないのだ)
・砂漠の砂がカメラに毒
モロッコでもサハラ砂漠に入ったのだが、砂漠では当然砂が風に巻き上げられている。この砂がデジカメのレンズ部分(伸び縮みする部分)に入ってしまい、壊れている人が何人かいた。当時は、GR-Dというコンデジに、ワイドコンバージョンレンズを装着し、筒状のカバーをかけることでデジカメを砂から守っていたが、今回はレンズ交換式の一眼レフである。しかも、僕の持っているレンズは24-70mmと70mm-200mmの二本でようやく広角から望遠までをカバーできる、という体制。このため、1台のカメラでは必然的にレンズ交換が発生してしまう。これでは、交換時に砂が入ってきてしまう。
しかもレンズ自体も伸縮部分があることから、砂が入ってしまう可能性もある。(一応、両方Lレンズなので、それなりの防塵機構はあるけれど)
ということで、理想は
2台の一眼レフ体制。
レンズを含めてすっぽりと覆うカバー。
が必要になって来る。
最近、自分の機材が高額化しており、上記レンズ二本と一眼一台だけでも軽く50万を超えてしまうので、砂が入って動かなくなったときのショックは、マリアナ海溝よりも深くはないが、高尾山くらいの大きさはありそうだ。その上、エジプト人がうざくて、気温が50℃を超えていたら、もう、自分が人の姿を保てるか自信がない(笑)ひとり覚醒してサードインパクトを引き起こしかねないのである。
さて、実はキヤノンの一眼レフとしては、EOS-5DMarkIIというデジイチとEOS-1Vというフィルム一眼があるのだが、この2台体制だと、一方がデジタルで一方がフィルムで、といった具合でレンズの違い以上にフォーマットの違いが大きすぎて、一つの旅でテイストが異なる写真が混じってしまうという問題がある。
(実は、タイとギリシャで経験済み。ギリシャでは結局、レンズを付け換えてほぼ5DMarkIIを使っていた)
もちろん、EOS-1Vはキヤノンのフィルムカメラ史上、最後のフラッグシップ機でその性能に申し分はないのだが、このフォーマットの違いは他にも、
・大量のフィルムを持ち歩く必要がある
・ISO感度が実用感度で800がせいぜいで、お気に入りのフィルムはISO100もしくは400なので、暗い条件に非常に弱い
・フィルムの交換が頻繁で、そもそも砂漠の真ん中でフィルム交換なんてしたくない
・液晶で確認ができないので、どうしても撮り逃したくないシーンでは、結局5DMarkIIにレンズを付け替えて撮ることになる
というような問題がある。
というわけで、もう一台、キヤノンのデジイチが必要なのである。
(一体、何台カメラを持ったら気が済むんだ!というツッコミは、もう自分でも散々しているので、今回は寛大な心でどうか勘弁してやってください)
というわけで急遽、デジイチを物色中なのである。
とりあえず、撮像素子サイズはAPS-Cで構わない。
今更、20万以上するフルサイズ機を買うだけの気合いと余裕はない。
(プロでもないのにフルサイズ機二台持ちとか、ちょっとおかしいはず。一般的には。)
APS-Cで評判がいいのは、当然7Dだが、予算的にパス。(現状、10万以上はきつい)
次にいいのが、EOS-Kiss X4だが、、記録媒体がSDカードなのである。。
そう、キヤノンは初級向けのKissシリーズはSDカードベースにしておいて、中級機以降、つまり50D(二桁Dシリーズ)や7Dから、はCFベースにしているのである。
おいおい、CF使い回せないのかよ。
というわけで、KissシリーズとしてはX4のスペックは異常にいいのだが、見送ろうと思っている。
そうすると、残るのは、50Dである。
50Dというのは決して評判のいいモデルではない。
優秀すぎるX4と7Dの間に挟まれて、ひたすら影の薄い中級入門機である。
さらに、発売も2008年と一世代前の機体。(5D MarkIIだってそうだが)
しかも、ちょっと前までやっていた2万円キャッシュバックキャンペーンも終了してしまい、もはや売れ残りしか残っていない。
その上、新型機60Dの噂も現実味を帯びてきている。
というわけで50Dを取り巻く情報に、いいことというのは非常に少ない。
しかし、自分にとっては、CFは使い回せるという利点と価格が現在、66000円台とこなれている点、が魅力である。
また、Kissのプラスチックボディーと比べると、本体はマグネシウムボディーなので、金属ボディー好きの自分としてはうれしい。
というわけで、50Dに気持ちが傾きつつ在る今日この頃。
あと3日ほど、新型の発表を待って、(発表があればさらに値下がりするので)、発表がなければポチッとしてしまおう。
それにしても、Kissシリーズにせよ、50Dにせよ、7Dにせよ、電池パックが異なるのだなぁ。これでは、2台持ちする場合に、電池を使い回せず、充電器も電池も二個持たなければならなくなる・・・。
このあたり、乾電池を使用可能なペンタックスは良かったなぁと思う次第である。
(ま、結局、2台持ちする人なんてマイナーな存在だろうから、こういう部分は置き去りにされてしまうんだろうけど。。)
それにしても、旅がやってくる度に、カメラを買い足していくこの癖をどうにかしなきゃなぁ。。リアルにカメラ貧乏になってしまう。
listening to ABOT KINNEY / LOVE PSYCHEDELICO