一年の計は元旦にあり。ということで、今年も「一年をどうやって過ごそうか?」考えてみようと思う。
ちょうど去年の元旦に2008年のテーマとして、「選択と深化」ということを考えていた。つまり、目標を絞って、そこに集中しましょう。ということだ。そこで立てられた目標は、
1)作品の投稿(写真)
2)TOEIC900越え
3)海外旅行2回
結果はというと、
1)写真作品「イスラムの光陰」をデジタルカメラマガジンに投稿するも、「次点」ということで、名前のみの掲載となった。評点:△
2)TOEIC:3月受験時に、905を取り、無事目標達成。評点:◎
3)海外旅行2回:GWに南アフリカには行けたが、2回は無理だった。しかし、沖縄や京都に行けたし、まぁまぁだったと思う。評点:◯
ただ、「選択と深化」と言うわりに、絞れていなかったし、集中も出来ていたか、というと疑問である。。とはいえ、どれも自分の私生活にとって重要な要素であった事は確かだ。
さて、2009年である。今年のテーマを考えるに当たって、試みに漢字一文字でテーマを表してみようと思う。
「強」
2009年には、いよいよ27歳になる。
いよいよ、というのは、「27歳〜28歳」が人生の中で頭の回転が最高だと、親父に教えられていたからだ。それ以降は、そこまでに付けていた知識なり見識なりを組み合わせ、土台にして、物事に取り組むらしい。もちろんそれ以降にも成長はできるはずだが、人生の通過点として、27歳というのは自分にとって特別だと思う。
そこで、選んだのは「強」という字。
2008年までは、ある程度で考えをストップしてしまう、ある程度のクオリティーで満足している(=あと一歩を詰める苦労から逃げている)、「今日は疲れたし、とりあえず、酒飲むか」と平日に勉強ゼロを容認、「昼間もPCに向かってばかりだから、作品作りはまた週末」と作れるはずの作品を中断、いつも「癒し」「楽」の方向へと意識が流れていた気がする。それを改善する。それを改善しない限り、今、なかなか手に入れられない、もう一歩先の段階(それは、TOEIC満点レベル、会議で自在に英語を使う、作品を世に出す、といったこれまで叶えられなかった自分)に到達できない。日々の小さな甘えが、長期的に自分を壊していく。その甘えを断つことが、今年の目標であり、それは意志の「強さ」だと思う。
意志の「強さ」を、意識的に高める一年にしたい。
さて、テーマは「強」であるが、ブレイクダウンした目標を立てよう。
1)臨床開発の仕事で使える英語を勉強する。
上司からどんどん英語のプレゼン作成や翻訳を請け負って行こう。そして、それは「仕事」ではなく、「勉強」と位置づけて、運用レベルまで高めよう。プレゼン資料な最高の教材である。
2)国内でできる最大限の英語環境に身を置き、英語の基礎力を再構築する。
「国内でできる最大限の英語環境」とは、高い英会話スクールを指すのではない。一人で、シャドーイングやリピーティングを毎日継続してやれる環境のことである。頻度が重要であり、また、コンテンツが重要である。そして、それは大体決まっている。
・コエダスadvance Vol.2〜6
・English Journal 2007年11月号〜2008年10月号
・American Accent Training
・30音English Rhythm
・映画英語のリスニング
・ヒアリングマラソン 2007年11月号〜2008年10月号
・HEMHET 2007年11月号〜2008年10月号
以上である。
つまり、2008年中に手を広げてみたが、結局やりきれなかった者達、を再度やり直してみよう。ということである。
「国内でできる最大限の英語環境」は実はもう手元にあるのだ。あとは、自分の尻を叩いて、この教材の持つ力を余すところなく全うしてやるだけだ。目新しくもないし、地味な目標だが、手持ちの資料の価値を再発見したつもりになってコツコツやろう。
3)海外旅行1回(遠くへ)&写真作品の応募5回
ここ数年、仕事の合間を縫って海外へ行くという経験をしてきて、海外旅行は、やはり年1回くらいが限度らしい。ということがわかった。仕方ない。金もかかることだし、今年は年1回でも納得しよう。ただし、遠くへ。南米か、アラスカかその辺りだ。
そして、写真作品は「5回」ということで、むしろ多くなっているが、これは既に頭の中に4つくらい作品があるからだ。あとは、きちんと処理して、適切な時期に適切に応募する。それだけなのだ。それをいつまでもしないのは逃げであり、甘えだと思う。
4)節約する。
と、いきなり家庭的な目標だが、少しお金のことも考える時期になってきたと思う。さしあたって、株やらFXやらは考えていないが(正直、英語の勉強と作品作りをマジメにやっていたらそんなことに費やす時間はない)、単純に、好き放題遣ってきたのを少し控え目にしよう、というだけのことだ。これまでひと月、大体5万〜10万くらいは遊びや飲み代、欲しい物に遣ってきたと思う。そういった「多少の贅沢」を少し控えめにするだけで、恐らく年間50万くらいは違うと思う。既に、英語の教材を見ればわかるように、手元には処理しきれない程の本や物が集まっている。それらが腐らないうちに、十分楽しむだけでも、時間は足りないくらいだ。というわけで、すぐに買うのではなく、基本的にはある物を生かすようにしよう。
5)このサイトを継続して運営すること
正直、このサイトの立ち上げはしんどかった。やりたいことがあり過ぎた&その割にソフトの使い方を知らなかったということもあるが、何よりも、2005年〜2008年の3年分を一気にまとめようとした、のがそもそもの仕事量として多すぎだったのだろう。
というわけで、やはり旅なり、イベントなりで、「思い出写真」がたまってきたのなら、小刻みにこのサイトにまとめておくべきだろう。(とはいえ、意外とそれが難しかったりするんだよな)
6)掃除をする。
と、これもまた家庭的な目標だが、掃除とは「面倒なこと」であり、やらなくても「気にしない」ならそれでいい、という「逃げ」やすい行為である。簡単に逃げられるが、そうすると、ごちゃごちゃした中で、生活または仕事をすることになり、ひいては頭の中までごちゃごちゃしてくる。これも心がけ一つのことのはずだ。そして、その心がけこそ、今年のテーマ「強」に当たる。
7)良質な作品に出会う。
今年最後の目標である。最近、いろいろあって、ずいぶんと心が虚しいときがある。何よりショックなのは、大抵「他人の冷たさ」に触れたときよりも「自分の冷たさ」に触れたときであろう。「他人の冷たさ」の場合は、「嫌な奴もいるもんだ。でも自分は違う。」と怒りの対象になっても、虚しさの源泉にはならない。広い意味で自己肯定へと作用するからだ。一方で、「自分の冷たさ」を切に感じてしまった場合、「なんて俺はひどい奴なんだ」と虚しさが沸き上がってくる。自己否定へと意識が持って行かれてしまうのだ。そうすると、手に負えない。勉強などと高度な行為はたちまち忘れ去り、思考も固く、停止してしまう。行動も消極的になり、萎縮してしまい、早く帰って寝たくなる。
ただ、今年は、それをそう簡単には許さないのである。しかし、必ず波はあるもので、虚しさが突然暗雲のようにこの身を取り巻くこともあるだろう。そのときの何よりの処方箋は、良質な映画、小説、漫画、音楽、写真、エッセイ、に出会うことだと思う。(もちろん、人に話を聞いてもらう、なんていう方法もあるが、とりあえず、自分一人で完結する手段としては、ということである)
せっかく、知性を持って存在しているのだから、他の知性が作った良質な作品は、体験しておきたい。それこそが、人間として生まれてきた醍醐味ではないか。と思う。また、それを楽しむだけの心の余裕は持って生きていたい。
優れた作品が、心を震わせてくれることで、虚しさの緊縛が少し解けるのも経験的に知っている。つまり、心へのいい薬になるわけだ。今年は、意図的にそれら作品と出会うよう、探そうと思う。
・・・とまぁ、以上が2009年の自分に期待することである。
全体的に、「これまで挑戦した、もしくは設定してみたけどうまく出来なかった」事を目標に置いている。そういう点からは、「これまでの延長線上にある年」と言えるだろう。
しかし、これは、「これまでの方針は今も間違っていないと思う」という自分の中の無意識の判断を物語っているものだと思う。
このままの道筋でいい。しかし、より高みへ。
そういった気持ちで、一年が始まる。